2月16日 インドネシアで 楽しく暮らす 15−157

斜めからインドネシアを眺めよう 157

インドネシアにふさわしい話、最近のニュースです。ジュンバンという東ジャワの田舎町で、多分三四歳だと思うが、男の子が水に瞬間、手を入れると、その水が万病に効く薬になるという評判がたった。信じた人たちが押し掛けた。皆さん、どこで汲んできたのでしょうか、片手で握れるようなビンに、水を入れて行列している。大人に抱かれた男の子が、次々と差し出された瓶に瞬間手を入れているというより、大人がその子の腕を持って、上下させている。

 列は、5km以上に及び、病気にかかった子供を連れてきて何時間も待っていてその最中に四人の子供が死んでしまった。三日ほど、その状態が続き、やっと、警察が行列を解散させ、その子供をどこかへ連れて行ってしまった。その後も、何人かの人たちが、遠くからやってきたといって、子供が現れるのを待っている。話によると、雷に打たれたが無事だった、その時、黄色い石を握っていた。その石を握っていた手が薬にするらしい。

もうひとつ、ボゴールのある家の話。インドネシアの家の床はほとんど30cm四方のタイルが敷き詰められている、ということはすでに紹介したが、その家のほんの一部30cm×1mくらいの面積がどうも50℃くらいの温度になっているらしい。タイルと関係ないことは斜めになっているので分かる。其処の下に何か熱源があるのですが、その家に人は確認しようとはしない、そして、これもその上に寝たり座ったり、患部をつけたりしておくと、今まで治らなかった症状が消えてしまうといっている。

何時間もその場所にいなければならないので、親戚や親しい友人しか家に入れない。様子を知ってか、そこへも、評判を聞いて、何人も来ているが、行列ができてはいない。

2月19日 インドネシアで 楽しく暮らす 15−159

斜めからインドネシアを眺めよう 159

これは最近のニュースではなく日常的なニュースである。学校でキツネツキというのでしょうか、私のパニック障害の症状に様な、意識が飛んでしまって、体を押さえられないほど暴れまわる。気絶ではなく、意味のないことを叫んだり、羞恥心もすっ飛んで手足を動かし続ける。そういう生徒がときどき報道される。決まって女の子、それにひとりでなく、数人である。十人以上ということはない。

何年も前からそういうことはあった。その後彼女たちがどうして治ったかの報道はない。

会社でも、そういうことが起きるらしい。パニックにならないにしても、お化けが出るという話はよく聞く。それが、仕事にまで影響するようになれば問題なので、祈祷師に来てもらって、何やらお祓いをしてもらう。祈祷師と従業員の大部分を集め、一緒に食事をする。奇妙なことに、そうすると、何事もなくなる。二回三回と繰り返す会社は全くない。必ず、一回の祈祷で完全にお化けは消えてしまうらしい。

気絶をしやすいというか、癖になっているというか、厄介な女の子がいて、病院へ連れて行ったことがある。検査の結果、異常値はない。私のパニック障害のようなものだ。医者に親や私が呼ばれ話を聞いたところ、どこどこのモスレムにいる何という祈祷師にお祓いをしてもらった方がいいと言っていた。

親は信じて、納得していた。次の日に親が退院させて、どこか知らないが、医者から聞いたモスレムにつれていったらしい。しばらく、どうなったか便りがなかった。

二週間ほどして、彼女から電話が入った。その祈祷師に汚いカマールマンディ付きの部屋に閉じもめられ、外に出してもらえず、自分で何がいけないのか考えろと言われたそうだ、食事を持ってくる人がカギをかけるのを忘れたときそこから逃げだしてきたと言っていた。親にもその事は話していない。話すと、戻されてしまう。

3月14日 インドネシアで 楽しく暮らす 15−181

斜めからインドネシアを眺めよう 181

 木を切ってしまった話。以前、男の子が手に入れた小石を水にちょこっと付けると、たちどころにその水が万病に効く薬になる、という話を書きましたが、今回は、薬になる樹液。ジャカルタ北部の旧市街地の一角を流れる川沿いに木が並木のように植えられている。その木のうち、三本からこぼれ出る樹液が万病に効く薬だという評判が立って、その樹液し触りたい人や採取をしたい人が長蛇の列を作り、交通の妨げになり、渋滞にもなっている。前の話もそうだったが、保健所の検査ではどちらも単なる水。その木の水は、すぐ横の川の水位が雨季で上昇する時期、今が量が多く出るらしい。乾季には出なくなる。

 その騒ぎをテレビニュースで伝え、インタビューでは、実際にいろいろな病気や痛かったところが治ってしまったという話を流していた。

 ジャカルタ市では、その騒ぎを収めるために職員を派遣してその三本の木を切ってしまった。それを、さらに、小さく切ってその川に流してしまった。話も、インドネシアらしいが、処理の仕方もインドネシアらしい。切る時も大勢の人が反対し妨害したがとにかく警察の護衛の下に切ってしまった。その様子は勿論テレビニュースで流した。

ウソのような本当の話は、私がまだ知らないだけで、もっともっとたくさんあるらしい。日本では全くいないと、私は思っている、祈祷師、呪術師が田舎のいたるところにいて、この間行ったスンバ島のワイカブという一番大きな人口3万人ていどの町をレストランを探すために19:00ころ歩いていると、ある病院のような店の前で多くの子供や赤ちゃんを連れた人たちが座って、順番待ちをしている。聞いたら、祈祷をしてもらう順番待ちだと言っていた

4月24日  インドネシアで 楽しく暮らす 15−220

斜めからインドネシアを眺めよう 220

 もうすぐ五月というのに、毎日夕方スコールが来る。涼しくはなるが、翌日の朝から午前中は異常に蒸し暑くなる。

今のゴシップニュースは、フランス人の父とインドネシア人の母親から生まれた、インドネシア人女性で、マレーシアのある王家の息子と16歳で昨年八月に結婚した人のことである。音信不通になっているので、母親が、マレーシアを訪問し、娘に会えるように王家に出かけようとしたが、どういうわけか、マレーシアへの入国を拒否されたという話。母親もきれいだが、娘はもっときれい、モデルをしていた。

現在、嫁いだ娘がどういう状態なのか知りたくても出来ない母親が泣きながらインタビューに答えている。どちらの大使館もノーコメントである。気の毒である。

二週間前の選挙の開票が1450万票になった。国全体の投票総数がどのくらいなのか分からないので、なん%開票が進んだのか分からない。しかし、政党ごとの得票%は開票当日から全くと言っていいほど変わっていない。いつ、お仕舞いにするのでしょうか。

そうこうするうちに、次は、大統領候補の宣言が始まっている。今日のところ現大統領、民主党のユドヨノさん、前大統領、民主闘争党のメガワティさん、そして、現副大統領のカラさん、ゴルカル党である。国会議員の選挙で、現在上位三党から代表が出るという様相です。それ以下の党との連携交渉かこれから賑やかになると思う。

私の予想というか、大方の予想ではユドヨノさんが再選される確率が高い。だれを副大統領たてて選挙戦に臨むかが注目の種である。

5月5日   インドネシアで 楽しく暮らす 15−231

斜めからインドネシアを眺めよう 231

 二か月ほど前,実業家ナスルディンNasrdin・ズルカルナエン氏(五〇)が射殺された事件で、ジャカルタ警視庁は四日、汚職撲滅委員会(KPK)委員長(休職中)のアンタサリ・アズハルAntasari  Azhar Kutua KPK容疑者を事情聴取した後、計画的に殺人を行った疑いで逮捕した。調べで、同容疑者は、ナスルディン氏に不倫を暴露されるのを恐れ、実業家や警察幹部を通じ、実行者を雇ってナスルディン氏の殺害を命じた疑いが浮上した。数々の大事件を摘発してきた汚職事件専門の捜査機関のトップとして、らつ腕を振るってきた検察出身のアンタサリ容疑者の逮捕により、汚職撲滅委の信用失墜は避けられず、今後の汚職捜査にも影響が出そうだ。ジャカルタ新聞にから引用。

 正確には知らないが、聞くところによると、ナスルディン氏の第三夫人の女子大生とアンタサリが不倫をし、それを、ばらすと脅迫されて殺したとされている。その女性はタンゲランのモデルンゴルフ場のキャディをやっていたころ容疑者と知り合ったとも書かれていた。

 アンダサリ氏は汚職撲滅の最先方に立ち、大統領より権限が大きいとされ、数々の汚職を摘発してきた。KPKは国民の味方として、大きく期待をされる存在だった。数々のテレビ番組にも登場し、その、信念について強く語っていた。アンザハリ氏がいつ襲われてもおかしくないと、言われているほど、容赦なく取り締まりをしていた、正義の味方のようなものだった。それだけに、今回の、あきれたともいえる、下世話な事件を起こしてしまったことに、インドネシア国民は落胆している。KPKは今後、どうなるのでしょうか、心配です。

  5月28日   インドネシアで 楽しく暮らす 15−254

 斜めからインドネシアを眺めよう 254

 最近のテレビ番組にやらせの人探しのスパイのようなものが増えていると書きましたが、コマーシャルで、携帯電話でSMSを送りなさい、と、言うのが増えた。日本には全くないコマーシャルなので、日本にいる人に説明が難しい。夜、テレビをつけていると、(REG ***** 9090)というショート メッセージの送り先が出てくる。****のところはMUSIKとかLOVEとかZIKIRなど宗教関係とか、MANDARINなどの外国語関係、とにかく盛んに宣伝している、利用者も急増していて、いい金儲けの手段になっているのでしょう。増える一方です。SMSを送るのは無料だが、返信SMSが入って、何かの購入の勧めが来るそうです。通信販売の手段です。若い人の多くが、引っかかるそうです。

 また、貧乏人に、贈り物をしたり、現金を与えたり、借金をチャラにしてやったりする番組も、日本にはないがこちらでは各局で方法を変えてやっている。現金を与え、一定の時間内に95%以上を使い切る、使い切らなければ、品物は没収というやり方。また、大学生がその家に手伝いに入り、何日かを共に暮らし、仕事を手伝う。チカラ仕事や汚い仕事を手伝い。最後に一家を近くの町のレストランへ連れてゆき、食べたことがない豪華な食事を奢り、帰って見ると、家にヤギが送られていたり、テレビが取り付けられているという筋書きです。

 泣いてスタッフに感謝している姿を、近所の同じような貧乏な人達がうらやましそうに遠巻きに眺めている。カキリマを贈られたり、パンク修理用のコンプレッサーを贈られたこともあった。しかし、首をかしげる。その瞬間は喜んでもいつまでも継続は絶対しない、そう遠くない時期に今までの貧しい生活に戻ってしまうことは明らかである。遠巻きに眺めていた人全員がそう思っているはずであり、事実その通りになるでしょう。テレビ局の無責任番組です。
 

6月6日   インドネシアで楽しく暮らす 15−264

斜めからインドネシアを眺めよう 264

 最近、こんな話があって、一主婦が同情されている。タンゲランの病院にかかった主婦が、病名がはっきりせず、いくつもの科にかかった。その末に他の病院にかかって、軽い子宮筋腫ということで治療し、直った。そこまでは問題なかったが、そのことを友人にSMS(ショート メッセージ センドゥ)携帯電話によるメールを病民名や医者の名前も書いて送った。其処までも問題なかった。

 その友人がブログで公開してしまった。病院は事実と違うとその主婦を病院と医師に対する名誉棄損として起訴した。生まれたばかりの離乳していない子どもがいるにもかかわらず、主婦を留置して赤ちゃんと引き離した末、今月四日裁判が開かれた。検察は一千万円(1ミリヤール)の賠償金と懲役6年というとんでもない求刑をした。

 それに対し、インターネットを通じ、プリタ被告の釈放を訴える声が続出。病院への批判も激しくなった。マノハラ事件とともに、連日マスコミも彼女に同情的な報道を繰り返している。結局、第一回の裁判求刑が終わった後、解放され。家に戻り赤ちゃんを抱くことができるようにはなった。しかし、裁判はこれからも続行される。

私は病院に説明責任があり、いきなり訴えるのは、幼稚なやり方で結果的には世間からたたかれるだけに違いないと思う。権力が強いと誤解して、説得できずに権力を振りかざそうとするのはどこの世界でも許されない。この主婦には無罪の判決が下ると確信します。

病院はまずネット上で応ずればいいのです。それに関する資料を公表すればいいのです。それで、世間を納得させられなければ、やはり、病院に落ち度があるのです。素直に反省し、改善しなければなりません。それが、大人の対応です。

 分かりますか、大人なら分かると思います。

 PT.MAKUTA最初で最後の全員集合の夕食会。次の時は会社の場所も名前も変わっている。

6月8日   インドネシアで楽しく暮らす 15−266

 斜めからインドネシアを眺めよう 266

 相変わらず、毎日午後になると雨が降る。インドネシアは大体4月から10月までは雨に降られることはなく、晴天に恵まれることが多いので、旅行に来るならこの間がいいですよと伝えているが、今年は、そういっても、この時期でも運が左右する。

 現在、日本の二組の方たちから、インドネシア内の移動について相談を受け、お手伝いをしているが、先日、もう一組増えた。過去にも何組かあって、今後も次々頼まれることでしょう。地の利と経験を生かして、できるだけのお手伝いはしてあげたいと思っている。

 単なるジャカルタ観光というたぐいの相談はなく、一般的な観光を卒業して、パプアやマナドやアチェやコモドなど、ちょっと冒険が含まれている旅に慣れた方で、言葉に自信を持っている人からが多いようです。一般的な旅行案内書にはそれほど詳しくない地域について様子や航空券の手配やらホテルの手配を頼んできます。できれば、お願いします、と、言うのですが、私はできないと断ったことはありません。すべて、希望にお応えしたと思っています。

 それはそれで、勝手に自己満足していますが、大体、それきりになります。それでいいのです。

 やはりというか、当然というか、例の主婦を訴えた病院の失態について、今まで、訴えていなかった、不祥事らしきものが、次から次へとインターネット上に流され始めた。誤診や手術の失敗の疑いやら、説明をしないとか、OMNI病院へ同情する意見はないらしい。事務局がマスコミからそれらのことで意見を求められ、しどろもどろになっている。権力への批判や言論の自由が1998年の政変以来、様変わりした。それに逆行するような病院の対応や検察の態度に対する、インドネシアの良識はまずまずだと思う。 

 
 6月17日   インドネシアで楽しく暮らす 15−275

 斜めからインドネシアを眺めよう 275

 マヌハラ事件やお手伝いさんが大やけどを負わされて帰国させられた事件や、やはりお手伝いさんが自殺した事件などでマレーシアがらみで、きな臭くなっている。おまけにスラウェジの北で、マレーシアの戦艦が領海侵犯をしたとか、マレージアに抗議する世論が盛り上がってきています。

 労働省から、TKI“Tenaga kerja Indonesia”(インドネシア人労働者)の派遣を中止するという発表があった。マレーシア人は同じ言葉を使い、同じイスラムなのに、インドネシア人とインドネシアを見下しているようです。十何万人という、インドネシア人が運転手やお手伝いさんやベビーシッターなどで働いている。一般家庭に入っているのだが、その部屋は劣悪で人が住めるような所ではない。給料も一か月一万円にも満たない上に、パスポートは取り上げられている。シンデレラ物語として、マレーシアの地方王室の王子様の元へ嫁いだマノハラさんは、携帯電話は与えられたが、通話ができたのは最初の一月だけだったようです。カメラ機能は使えたので、自分に対する暴行の傷を撮影保存していた。抜けた王子様だったようです。おたくっぽい顔をしている。

 そして今その王子は早く帰ってくれば許すと云いながら警察に名誉棄損で訴えた。逃げたのは二回目で、以前はその手に乗って、母親とともにメッカへ行って王子と会ったが、王子は母親と切り離し、無理やりマレーシアへ連れ戻し、部屋に監禁し続けたのです。

 マレーシアの政府のコメントが出てこない、お手伝いさんの事件についても警察ざたになったことはない。

 

来月末に日本へ行って、インドネシアへ持ち込む設備についての決定をする。

輸入ライセンスは必須、そして、株主は二人以上、おまけで、PT.は必ず前に置く、後ろなど、前以外は認められない。そんなことを知った。

スミタマスの前で、マヌハラを見た。

 6月26日   インドネシアで楽しく暮らす 15−284

 斜めからインドネシアを眺めよう 284

 プリタ ムリヤサリという女性の話は書きました。病院から名誉棄損で訴えられ、6年の懲役と1000万円の罰金を求刑された女性です。昨日、無罪放免された。病院が訴えを取り下げたのです。大統領選挙運動中で各候補者が民衆受けを狙って、法の適正運用をと、インタビューで答えていたことが速やかな取り下げになったと思う。言論の自由の乱用とは言えない事例であり、当然の結果だったと思う。病院はやはり、自己に非がなければ、ホームページで正当性を主張し、民衆の賛同を得られるように努めるべきだった。このことは一般論として世間に通じることですね。

 奇妙な現象があるらしい。ある会社にサル会社が、今出している仕事を新しい会社に移すことになったので、金型を返してほしいことと、現在の在庫は引き取るので在庫を知らせてほしいとメールした。理由は価格と品質と対応の仕方に大きな差があるからだった。

 ところが二週間過ぎているのに何もサル会社から云ってこないどころか、電話をしても出ないし、メールやSMSを送っても反応なし、インドネシア人スタッフに聞いても知らぬ存ぜぬの、対応で、取り付く島がないらしい。日本人どうなっているの?と。ある会社の日本人から私に聞いてくる。私だって知らないよと、答えるしかない。

 金型はサル会社が作って、その費用はある会社が払っているので、所有はある会社にある。だから、返してもらう権利がある。サル会社は、その金型を使わなければ新しい会社が生産売ることができないとおもって、無視しているのでしょうか。そうなら、またこれも、駄々っ子のような態度だと思うし、無駄なことです。駄々っ子に構わず大人がやっているのですから、想定済です。

 ある会社は、とっくに自前で金型を作りとっくにOK品を出し、ある会社の出荷先の了解も取ってある。そして、最初のメールをサル会社に送った時は新しい会社で量産が始められていたのです。なんの支障も無いのです。

 8月26日   インドネシアで楽しく暮らす 15−346

 斜めからインドネシアを眺めよう 346

 最近マレーシアに対しての不満が報じられることが多い。インドネシア人の女性が大勢、メードとしてマレーシアで働いている、そのメード達がセクハラや暴力にさらされている、自殺をしたとして、亡くなった例も多い。実際自殺かどうかは確認できない。大やけどをおったメードも多い。

 また、マレーシア人に嫁いだ女性が家庭内暴力や家庭内監禁の被害を受けているという話も伝えられている。マノハラ事件については以前書いた。

 カリマンタンの北西では、小島の領有を巡って、キナ臭い話が絶えない。両国の海軍がお互いに領海に侵入したとクレームを付けあっている。海底石油採掘地として非常に有望な地帯である。

 今度は、インドネシアのニュースで、マレーシアの観光局がインドネシアの文化を丸のみにしてキャンペーンを始めていると。

 実際その観光案内を見ると、バリのダンスやワヤンやガムランやバティックが頻繁に出てくる。インドネシアそのものである。バック音楽にラササヤンなど、インドネシアで昔から親しまれているものが使われている。なるほどマレーシアという感じのものはトゥウィンタワーとマラッカくらい、古典的文化は全部、昔からインドネシアが売り物にしているものばかり、オマケにバリダンスはバリに撮影隊がきて収録したものだという。

 これには、インドネシア人が怒っている。

 言葉が殆ど共通の両国、産物もほとんどおなじ、カリマンタンは上の一部がマレーシア、好条件は整っている。話し合って、カナダとアメリカの関係のようになればいいと思う。

 マレーシアはもっと大人の国と思っていたが、案外インドネシアを見下げている雰囲気があるようだ。

 其のうえ、地震計や地番沈下や上昇計測器の信頼性も疑問だし、実際、揺れの実感と数値にずれがあるのでしょう。感覚によって、修正していることもある。そんなことをしていて、自分達のしていることに矛盾を感じないのでしょうか。

10月13日 インドネシアで楽しく暮らす 15−394

 斜めからインドネシアを眺めよう 394

 土日に痛めた個所は、もう回復し、痛みは無くなった。仕事の方はインドネシア人スタッフで、こなしているので、私がやることが無くなってきている。設備は着々と購入し、自社製品開発用の金型も揃いつつある。今月中には二種類5アイテムの開発品準備が終わる。しかし、問題は、その試作ができない。いつになったら出来るかもはっきりしない。

 次第にむずむずが増し、我慢ができなくなってしまう日が近づいていることを感じる。やってしまえば、今の阿吽の約束を破ることになってしまう。期限を切って、会社を移せなければ、自分のやりたいようにやると、云ってしまうこともできない。

 Miyabi  Maria  Ozawa ミヤビ マリア オザワ、という女性をご存知ですか。パダンの地震の後の情報に混じって、二週間ほど前から,インドネシアのマスコミで盛んに取り上げている話題があります。日本人ですが、フランスとカナダの血が混じっている、チャンティックです。映画の撮影のために14日にインドネシアに来る予定なっている。なぜか、イスラム過激派(MUI)大学生の連中が、彼女の写真を燃やして、インドネシアへ来ることを反対している。どうも、ポルノ女優”bintang porno”という評価をしているようです。

 彼女のプロファイルはインターネットで紹介されているが、私が見る限りでは普通の女優のようだが、彼らは何か他の情報を持っているのでしょうか。

 マスコミでも、彼女を悪く紹介はしていない、デモの事実だけを紹介し、映画の撮影には、結果を楽しみにしているという解説が多い。政府の芸術文化省も既に撮影の許可を出している。

 ただし、ミヤビ本人が、この情報を知って、多くのインドネシア人は彼女の来イを楽しみにしていたのに、インドネシアへ来ることの延期を決めたようで、いつ来るか未定になったらしい。日本で撮影することになるかもしれないらしい。

 作品のタイトルは“Mengcuri Miyabi”(ミヤビを盗む)で、小説の作者はインドネシア人。内容は知らない。作者はコメディと説明している。

 「イスラム過激派の若者は、女の魅力にインドネシア人の若者の多くが骨抜きにされてしまうことを恐れて、反対をしている、」と一般のインドネシア人は面白いがって云っている。

 こんなことで、盛り上がるなよと思うくらい、インドネシア中が熱くなっている。Miyabi panas現象です。インドネシアならではの話題である。

10月26日 インドネシアで楽しく暮らす 15−407

 斜めからインドネシアを眺めよう 407

 Miyabi Ozawaのことは、話題になっていると書きましたが、インドネシアでは、ポルノグラフィーを見ることは、誰でも、できるようになっているし、無修正のDVDのコピーが百円で売っている。携帯から、ポルノサイトにアクセスも簡単。子供たちも、面白がって見ている。既に、見たことがない小学生はジャカルタ界隈にはいないのではないかと思うほど、この話題についても、彼らはあけっぴろげに、見たといっているし、テレビインタビューでも、すぐ、アクセスしてみせる。

 勿論、親は、気にしているが、それを、止めさせる手段はない。親たちは、アクセスの仕方を知らないのです。宗教指導者も、アクセスの仕方を知らない。司法も行政も、いま、どういう状況になっているかを掴んでいない。それらを、自分達がチェックできないからです。アダルトサイトをブロックするシステムを持ったHPもない。その要求もない。

 マユミ ミヤビ オザワのDVDも堂々とジャカルタの中心地(ブロックMやグロドックは有名)で売られている。勿論その他の日本人女性のアダルトビデオが無修正で売られている。警察は見てみない振りをしている。どうせ、取り締まっても、イタチごっこになることは分かっているからで、徹底的に根絶しようという政府や宗教関係者はいない。

 イスラム原理主義の方々も、どうも、見ないふりをしているようです。唯一、イスラム系大学の学生が騒いでいるだけである。

 しかし、出張者や観光の方たちは、記念に、お土産にと、それらのDVDディスクのままの持ち出ししない方がいい。空港のX線でチェックされ、罰金を払わされ、没収されることになる可能性が高い。リムーバブルディスク、メモリースティックやSBカードなどDVDディスク以外ならチェックされないことを付け加える。


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